伝統産業の危機〜輪島塗から
コラムその49  2004/12/9

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輪島塗とは国内の伝統産業でも有数の漆器の名産のひとつと数えられています。その、輪島塗の生産・販売大手の稲忠漆芸堂が23億円の負債を抱え、10月に民事再生法適用を申請しました。

輪島塗といえば、知らない人はいないブランドです。そうでありながらも、すさまじい売上不振により大手の一角が潰れたのです。日経のグラフ(90年を基本、被比較年を03年としたグラフ)を見ると、生産額は60%近く落ち、関連従業員も30%近く減少しています。

そもそも輪島塗というものは、6職の独立分業体制、計124の製造工程で、その全てが手作業で進められるとのことです。細かい作業が必要とされるこの伝統産業。日経の記事の最後の方にはこのような文章がありました。「富裕層を対象にした需要調査・・・首都圏で300人のモニター・・・」


思わず目を疑ったのです。これまで、何をしていたのか?と。 輪島塗=ブランド=お金持ち、というスタンスでず〜〜とやってきたのだと思いました。

ブランドと聞いて思い起こすのは、バイクメーカーの「ハーレーダビットソン」です。このバイク会社もブランド化によって生き残り、素晴らしい業績をあげた会社といわれています。

このアメリカにおけるバイクと言うのがミソなのです。アメリカという車社会のなかで、バイクメーカーのハーレーがさんさんとそのブランドを保持しているのです。

ブランドをいうのは、簡単に言えば、多少高くてもそれを買う、買ってしまうことです。ハーレーは、いまだに年配の方・若者に一度は乗ってみたいと思わしめるイメージが染み付いているのですよ。

成功した医者や弁護士には、多くのこのハーレーファンがいるとのことです。これがブランドなのでしょう。成功したらハーレー。このブランドイメージこそ、ハーレーのハーレーたる所以なのでしょう。

その点、日本の伝統産業にはこういった「ブランド」という消費者を掴んだるという観点が全く欠けてるような気がしてなりません。

成功した→最高級の漆器でご飯を食べる・・・うーむ、ぴったりこないw

何層にも漆の塗られた最高級漆器で少しだけ、大吟醸の日本酒を傾けるなど、いっくらでもうまく、イメージというのは作り上げれると思います。作り上げれる可能性はあると思います。

漆器や陶器が好きなわたしとしては、この輪島塗の「ブランド化」を激しく望む所です。がんばって欲しいです。

単的な感想
「ハーレー」ブランド。いつのまにか男性には染み付いてるのですよ。不思議ですね。

それが何ぼの金銭的価値があるか、考えると面白いですね。




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