その58  2005/2/10
社会保険庁−健康保険制度

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社会保険庁が廃止の方向性に進んでいます。有識者会議で新組織を念頭に、独立行政法人か民営化のほうへシフトしていくとのことです。

現在(2005/2/10)では、「議論が始まった」状態なのでアレですが、この改革を考えていく上でなにかと日本の保険・年金制度のバックグラウンドが解るネタを紹介したいと思います。

往診って知っていますか?そう、お医者さんが患者を見に来ることですね。現在では、無医村等の過疎地で細々と行われています。

国民皆保険制度が始まったのは、1961年です。すべての市町村に国民健康保険事業を行うことが義務付けられた年でもあります。

※国営の医療保険は「健康保険」と「国民健康保険」の2制度があります。前者はサラリーマン、後者は自営業者と無職の人が対象です。

医者という職業は儲からない時代があったのはご存知ですか?そうです、保険制度がなかった時代は医療費が高すぎて気軽の病院へ行けなかったのです。

今では皆、3割負担ですが、病院にいったときに支払った治療費を3.3倍してみてください。ざっと計算をして、その額を昔の人は支払わないといけなかったのです。

「医療」とは高い買い物なのですから、医者の腕を見極めようと必死です。ですから、下手な医者は患者が寄り付かない→ただでさえ患者が来ない→貧乏、という構図だったのです。医者が儲かる、という風潮が始まったのはこの、国民皆保険制度が始まってからだと思うのです。

数ある自営業主の中で、病院だけが4階建ての建物になるのは、そういうことではないのでしょうか?お肉屋や八百屋、喫茶店といった普通の自営業の仕事と比べてみれば、あきらかに病院のほうが儲かっているのではないでしょうか?

考えてみれば売り上げの額が違います。患者は自己負担3000円でも、医者からしたら9900円の売り上げですもの。それも、3分医療と揶揄された時代があるのですから、時給換算すると恐るべき額になるでしょう。儲かるというと語弊はありますが、あきらかに他業種に比べて動く金額が違うのです。

健康保険制度は権力の源泉です。日本の圧力団体のうち、力を最も持っているの日医会といわれるのですが、その背景にはこの「健康保険」という最終的には税金を投入して解決するしかない制度を抜きにしては語れないでしょう。

昨今は混合治療の導入が叫ばれていますが、早く導入しないと健康保険制度が腐っていき、取り返しの付かないことになります。この国民皆保険制度は、問題点を多く孕みながらも、私たちにとって大切な制度には違いないのです。歯が痛いけど、歯医者に行けない人はごくわずかです。多くの人がこの保険制度から恩恵を受けているのです。

すべての医療を公営の医療保険が賄うのはもう無理です。社会保険庁は解体しますが、それは従であり主はやはり、健康保険制度の改革にあります。いわば、この健康保険制度さえ改革できれば、社会保険庁なんて解体や廃止などしなくてもいいのです。

単的な感想
いまや、税負担よりも社会保険の負担が重い時代です。



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