その60  2005/2/24
ニッポン放送とライブドアの攻防

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一連の買収騒動を見て思うことはただ、既存株主はどうしたもんだろう、ということである。私自身、今回の騒動はライブドアの負けになると思うのだが、それでも、ニッポン放送とライブドアの両者の既存株主の損害は大きいだろう。

先ほど、ニュースを見ているとニッポン放送側はフジテレビに新株予約権を発行して、授権株式限度までいっぱい、フジテレビに株を付与することが決まっている。

この新株予約権が実行されればライブドアの持ち株比率は15%弱になってしまい、またニッポン放送はフジテレビの子会社となり上場廃止をする予定のため、ライブドアにとって非上場会社の株を持ってしまう面白くないことになる。

そもそも、新興のIT企業がマスメディアの企業を買収するのは、「ソフトバンク」といういい例があった。ソフトバンクはテレビ朝日を買収しようとするも、あえなく失敗してしまう。そう、未だにマスコミというのは強大な権力を保有していることの証明であろう。時価総額には現れない「権力」がマスメディアにはある、と付くづく思った次第だ。

ライブドアのニッポン放送買収資金は、転換社債モドキを発行して、リーマン・ブラザーズに引き受けさせることにより、調達したのだが、この取引もひどいな、と。もし、まじめに長期保有をしている人がいたらどうなのだろうかと?

ま、こんなことをいってはなんなのだが、ライブドアの既存株主はどういう人なのだろう?と不思議に思う。ライブドアのビジネスはほとんど、ソフトバンク:ヤフーか楽天の後を追っかけている感じだ。

ポータルサイトは思いっきりヤフーのパクリであるし、国際証券を買収してライブドア証券、にするのは、楽天の楽天証券、ソフトバンクのイートレード証券・・・とてもよく似ている。唯一、プロ野球の球団を買収しようとしたことくらいであろうか、ライブドアの独自性とは。

それにしても、ライブドアはなぜ、ニッポン放送を欲しかったのだろうか?そのあたりのきちんとした報道がなされていない。急に買収合戦の話題になって、ライブドアとリーマン・ブラザーズ証券の社債取引がすっぱ抜かれ、(普通、こんな機密取引は世に出ないと思う、リークされたのでわ?)てんやわんやになった観がある。

マス・メディアに新しい資本が入ることは非常に大事なことだと思う、特に独立系資本での放送局があったほうが、何かしら期待は持てるのだ。だが、うまく、駆け引きで負けてしまった。

えげつなさでいえば、ニッポン放送の新株予約権も、ライブドアの資本取引並みにエゲツナイと思うのだが、組織防衛のため致し方ないという雰囲気が、会見のニュースではぷんぷんした。

「公開買い付けの機会を与えるから、既存株主に損害を与えるものではない」との弁であったが、現在の株主には適切な形で将来も保有する権利=保有権?はないのですね。ま、1年に株主の7割が変わる株主だから仕方のないことでもある。

ま、なんにせよ、これらの経営者のいる企業の株主にはなりたくないものである。

ちなみに・・・リーマン・ブラザーズ証券とはこんな会社。

1850年に米アラバマ州モントゴメリー市で創立。綿花関連取引から州債の発行引き受け、鉄道建設資金の調達など投資銀行業務に進出し、1887年にニューヨーク証券取引所の会員権を獲得。日本では1904年、日露戦争の戦費調達のため日本政府が発行した外債を引き受けたのが最初の事業。世界有数の金融機関の一つで、2003年の売上高は86億4700万ドル。

単的な感想
さきほど、ライブドアをヤフーファイナンスで調べてみたけど、PERが55倍!!!
・・・何があっても買わないでしょう。



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