その62  2005/3/10
企業買収

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ライブドアのニッポン放送の株式の時間外取引がフェアじゃないとか市場の整備が必要だとか、なにかと話題に尽きない最近ですね。

さて、今回の騒動をみて思うのは企業買収の本当の問題がなんなのか、その観点がぼやけていると思えてならないことです。

日経には「M&A」自体が悪者になっているがそうではない、という論評の記事を書いている。しかし、「M&A」の成功率の悪さからいえば、「悪」と考えても良かろう。会社乗っ取りのイメージからみると「悪」になるが、何もしない無能な経営者を引退させる観点から見れば「善」であろう。

M&Aは一種の資本取引であって、良いも悪いもないものである。取引であるから割がいいか悪いかが問題にならねばならない。そう、M&Aの本質の問題は、企業買収・合併等が真にその企業の業績に反映しているかどうかを一番に語られねばならないだろう。

だから、問題はその報道のあり方である。ライブドアが40%、フジテレビ陣営がTOBで35%弱を保有した等の報道は何の価値があるのか私にはわからない。表層的なものしか語られていない気がする。こんなマネーゲームを報道してどうしようというのだろう。

それよりもこの一連のニュースの解説として、ライブドアがニッポン放送を買収後に何をするのかの、そのビジョンを理念を伝えたほうがまだましであったろう。ライブドアがどのような企業を買収してきたのか、その企業の姿を解説する方が、いくらか情報として価値があろうと思うのは私だけだろうか?少なくとも事業センスを磨く役には立ちそうだ。

そしてもうひとつ忘れてはならないのは、中間業者の存在を思い切りすっぽりと抜け落としていることだろう。そう、中間業者は、投資銀行・証券会社・ブローカーの存在である。

M&Aのきっかけとなる立役者は彼らであることが多いのは間違いないのだが、おそらくM&Aで「確実」に利益を積み上げるのはこの中間業者である。

多くのM&Aにおいて、買収会社はたいした成績も上げられず終わるし、株主もそのつまらない業績を我慢しないといけないことから考えれば、株式投資においてM&Aは「悪」であろう。つーか悪夢かもしれない^^;

企業の歴史を見ればどんな会社を買収したのかわかります。その利益の推移を見れば・・・ry

結婚は人生の墓場であるが、結婚を勧めるのが冠婚葬祭業者であればみんな注意するであろう。企業買収についてもそう考えたら、その裏に何があるのか、もっとわかる気がする。

買収やM&Aは資本と負債の右側をいじる作業。企業の事業は左側の資産をいじる作業。企業の部分所有権はえてして左も重要。

バフェット的に言えば、どんなにすばらしい経営者がいようとその事業が儲かってなければ買わないということ。

バフェットは、「バフェットからの手紙」で安易な企業買収をぼろくそに言っているが、こんなマネーゲームの買収も本書を読んで振り返れば、その報道の割には中身のない出来事であると思えるでしょう。

ただ、ライブドアはコラムのねたになるので大変、ありがたいです。それだけは感謝しております。

単的な感想
不思議なことに、ライブドアの業績も事業もニッポン放送のそれらも、ほとんど語られていないのが面白い。



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