その63  2005/3/17
コクドとライブドア

初心者投資の週1コラムは木曜更新です。
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コクドとライブドア、このかつての旧企業と現代的なIT企業の共通点を考えてみました。

コクドは建設・レジャー会社で、これに対してライブドアはヤフーファイナンスの企業紹介によれば、ホームページ制作からポータル、金融、ソフト販売等多角化。M&Aに積極、とあります。

共通点がなさそうに見えて、ふと思ったのが両者とも実質的な事業ではどうだったのかということなのです。

コクドの商売は、ぶっちゃけ、土地を買ってその評価額を担保にして金を借り、事業を拡大していくものでした。要するに土地が値上がりすることが前提で事業を進めてきたといえるでしょう。

いわば、土地神話(土地が値上がりする)があってこそのビジネスだったのです。レジャー事業は新聞やニュースの報道によれば、多くが赤字であることを考えても、中身を提供することにはあまり積極的ではなかったようですね。

ライブドアのビジネスモデルは、なんでしょう?ライブドアの事業は企業買収が中心となってきているので、ライブドアとは一言で、こういうものとはいえないでしょう。

ちなもにライブドアは、弥生会計という会計ソフトの会社を買収したり、ブラウザ「OPERA」の販売権を獲得したり、一方では証券会社があったりと、多岐に事業を展開してます。一部、決済業務にも進出とのこと。

さて、両社の事業の展開のもっとも見逃せないポイントは「評価」という魔法です。コクドは土地市場の「評価」。ライブドアは証券市場の「評価」です。

コクドの事業、特に中心のレジャー事業の成績を見てこの会社を買おうとする人はいないでしょう。土地を安く仕入れておき、道路を作り下水道を作ったりして、土地の価値をあげることがコクドのビジネスの本質だったからです。

その繰り返しです。テレビで「道路を作り下水道を作ったり・・・」とありますが、その負担は市町村などの地方政府でした。


ライブドアという事業形態を見て、買いたいと思う人は何人いるのでしょうか?ライブドアの原動力は証券市場の評価です。株券自体は単に紙切れなのです。

ただ、上場すれば「値段」が付いてしまうのです。その紙切れが紙幣に交換できてしまうのが市場の魔法であり、その魔法をうまく使ってるのがライブドアという企業だと思います。

あと付け加えたいのが、「資本取引」ビジネスでしょう。今回の長い名前の転換社債の発行、株式分割等々を見ても、「資本取引」ビジネスというのがわたしの中で一番しっくりします。

証券市場の評価を担保にした資本取引ビジネスだとおいらは考えてます^^

(じつはわたしのブラウザはOPERAなのですが、ライブドアに販売権が移ってからのバージョンをうpデートしたのですが、えらいバグが出てきております。弥生会計はどうなるのでしょうか?!)

普通の事業会社は、バランスシートの資産の部、つまり機械や器具などの資産をもとにして事業を行い、その事業の利益こそが、資産の部・資本の部を拡大していく大本だと考えます。

一方、コクドとライブドア両社のバランスシート全体は「評価」というかたちで拡大していくことを目的としている気がします。

土地神話が崩壊し、その評価がなくなったときコクドのモデルは破綻しました。バブル崩壊からもう10数年立ちますが、ようやく、この土地ビジネスの大きな時代が終わったのだと思いました。

でなければ、西武鉄道の有価証券偽造問題は表面化できなかったでしょう。土地に関する利害関係者がだんだんと少なくなってきたのでしょうね、多分。

現在の報道を見たり、町の本屋で見る雑誌やビジネス誌にはこぞって、ライブドアの社長の姿をみます。

コクドのビジネスが土地神話の崩壊で終わったのと同様に、ライブドアも証券市場がそっぽを向いたときに崩壊します。それまでに実質的に儲けを稼ぎだす事業を持てるかが問題になってくるでしょう。

崩壊したとき、こぞってライブドアの暴露本が出てくるでしょう。内容としては「実は実体はなかった!!(元ライブドア取締役-〇〇事業部)」みたいな感じで。

さて、今回のコラムは週刊誌で、夜な夜な、ライブドアの社長が高級会員制クラブで買収企業について話をしている、という記事から発想を得ました。

おそらく、コクドの堤さんも、クラブでどこの土地を買収しようかとはなしあっていたのだろうなぁ、と思い、両経営者の姿がダブりました。

さて、これまでのどこかのコラムで、ライブドアに足りないものは、「ビジョン」と書いた記憶があります。ビジョンがあればたくさんの人が騙されます。そういう人は得てして損をすればいいと思います。

しかし、われわれは投資の目的は、事業の一部の部分所有権を買うということです。そう、夢見チャートを見るのではないということです。

>部分所有権を買う
バフェットからの手紙で紹介されていた一文です。

単的な感想
ライブドアはコラムのねたになるので大変、ありがたいです。それだけは感謝しております。



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