その65  2005/3/31
逆から考える

初心者投資の週1コラムは木曜更新です。
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↑投資に興味があれば↑

この語句はチャーリー・マンガーについて書かれた伝記の「投資参謀マンガー」に載せられた一文です。文脈はこうです。

株式投資だけでなく人生ではいろいろな問題が出てくるが、それにどう対処したらいいのか?という問題に対して、その対処法のひとつとして「逆から考えていく」ことを数学者のカール・ヤコービーの言葉をもとに説明しています。

カール・ヤコービーは「逆にしなさい。常に逆にして考えてみましょう」てなことを言っています。

興味深いのは先回りする、ことではないということ。マンガーは多くの問題は先の展望を考えるだけでは解決することは少なく、思考の逆転が必要だと言っております。

先日、株式ニュースで「バイアンドホールド」の投資法を薦めていました。キャスターが「では、どのくらい持てば(保有すれば)いいですか?」と質問していました。

コメンテーターは「そうですね〜5年から7年といったところでしょうか」といっていましたが、そこに合理的な理由はなさそうでした。キャスターも「はぁ、そうですか」みたいな顔をしていましたが。

ちなみにバフェットとマンガーは「有望な企業の株式であらば、売り時などない」と発言してますが、非常に示唆に富んだ句でしょう。非常にわかります。けっきょく、最終的に勝てばいいのです。

バイアンドホールドはその購入先の企業のビジネスに展望があるから所有するのであって、単に成長株だからとかなんとかで持ち続けるのがいいとは限りません。グレアムの投資法に従えば、『安全域』の小さな状況ではどんな企業の株でも買うことはできません。

弱り目に祟り目、ということわざがありますが、ことわざとして残るほど、人間の状況はいったん悪化したら悪化することを暗喩しているのではと思います。アメリカの物事の発想の根底に「人間は必ず間違う」ということがあります。

いったん間違えて、その間違いがさらに間違いを呼び込むのが「株式投資」というものではないでしょうか?

そう、バイアンドホールドのもう一面の特徴として「間違える可能性」が少ないということが挙げられます。

何回も売り買いすればするほど、それは間違いであったかもしれず、結局、間違えた行為をしてしまう可能性が高くなるでしょう。

手前味噌でアレなのですが、「ウォール街で勝つ法則」というアメリカの証券市場の過去45年分のデータを下にした研究書があるのですが、そのなかのグラフの推移をよくよく想像力を働かして読むと、自分が買ったり売ったりできる人間かどうかの区別がつくでしょう。

とてもじゃないが、自分にはできないと思いました。

たとえば、ひとつのグラフの推移を見て、この10年間にわたる株価下落傾向時の、じわじわと株価が下落していく状況を耐えられるかどうか、検証してみてください。わたしは無理です。ヤフーファイナンスを開いて毎日毎日、毎週毎週、毎月毎月、毎年毎年「-」模様が株価欄についていたら、やはり売ってしまうでしょう。

で、売ったあたりから上昇局面に・・・フンだ・・・と思ってたら、やはり一時的な反発で下落→やっぱり・・・判断は正しかった→同じように反発と下落が繰り返し起こり、で最終的な上昇局面に乗り遅れる・・・というのは想像しやすい株式投資の失敗でしょう。

こうも考えられないですか。もし株式の売買がとっても儲かるなら個人投資家に市場は開かれません。だれかが独占していますよ。加えて、株式の売買が儲かるなら、証券会社は証券の仲買なんてやらないでしょう。独占しています。

結局、証券ビジネスで確実なのは、譲渡益課税と手数料収入ってことなんですよね。わたし的に、プロの投資家・個人投資家連合と国家、そして証券会社(その他のサービサー)、この3つのうち誰に投資するかと言うと、やはり国家でしょう^^

単的な感想
結局、彼らの嫌がることがあどばんてーじの一歩では、と。



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