その69  2005/4/28
企業買収について

初心者投資の週1コラムは木曜更新です。
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先日、久しぶりに持ち株のポートフォリオを覗いたら、これまで弱成長しかしていなかった銘柄が、急に息を吹き返したように値上がっていました。

特になーんの変化も企業には起きていないのにもかかわわらずです。買いを入れて、数年、あーんまり目立った動きもなく、「こりゃ、だめぽ」銘柄でしたのに、単に株価が上がっただけでなんとなく、自分の銘柄センスが良かったような気分を味わってしまいます。

危ない危ない。

で、今回、値上がりした銘柄をすこうしぃ調べてみると、あのライブドアの敵対的買収から端を発したのか、『買収』に神経質になった(つーか、材料視?)市場のために、その会社が買われていったということでした。

単にそれだけで、上がるのが株式市場。企業そのものにはほとんど変化がないのにもかかわらずです。

さて企業買収なのですが、それは本当に、儲かるのでしょうか?

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小学館『SAPIO』の2/23号で大前研一氏が

・日本企業が外国企業を買収した場合 1勝19敗
・イギリス以外の欧州企業が米企業を買収した場合 1勝9敗
・イギリス企業が米企業を買収した場合 1勝5敗
・欧州企業同士または米企業同士の場合 1勝4敗

と書いていたのを思い出しました。で今投資銀行は中国企業をカモにしようとしているとも。

(当コラムを読んでくれている、Y M さんから頂いたメールより抜粋しました。Y M さん、どうもありがとうございます。)

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こうみると、外資、国内企業にかかわらず、だいたい、企業買収というのは失敗に終わるものです。企業の買収で儲かるのは、それらのエージェントたちです。

なぜ買収が失敗に終わるのか、最も単純で正しかろう答えは、「買収費用が高くなるから」でしょう。

いろんな理由、企業文化がうまく融合しない、非買収の事業自体がうまくいかない、経営者の暴走などなどのたくさんの理由があれ、もっともなのがこの「高い買い物」だからでしょう。

そう、買収後の生み出す利益より、はるかに高い値段で買収が行われているつーことですね。

これは個人的なアレですが、やはり、買収企業の経営者方々は「買収費用が高くなればなるほど」良いものが買えると思うのでしょうか?

そら、パソコンとかクルマ、機械は値段の張るいい物を買えばいいでしょうけど、企業もおんなじ理屈なのかしらん?と思ってしまいます。

この、買収費用に伴うシラバスこそ、先ほど述べた、オイラの持ち株の株高のばからしさの反面なのではないかと。(オイラの持ち株企業が買収されたというのではなく、買収されそうだというウワサに伴う買収に伴うコストの上昇ですよ。)

基本的に高い値段で買収しても、のれん代や投資有価証券等で資産計上できてしまうものですから、実質的な買収の費用効果がわかりにくい、というのも買収が雲隠れしてしまう理由でしょう。

しかも、買収して子会社化すれば、単年度では、売上・利益伴に100%あがるのです。(買収した企業が、売上・利益を上げている会社でしたらね。)

たちの悪いことに、調子に乗った市場はそれを「好評価」してしまうのが多々です。買収の効果が出てくるのは、もっと先であるのに、もう目先のアレでアレされるわけですね。

買収に伴う、実質的な費用対効果が一般の投資家にはわかりにくいので、もし、あなたが買おうとする企業が買収の常習者なら、キッチリ調査しておきましょう。もし、純利益が順調に落ちていっている企業は、買収の失敗が見受けれれます。

やっぱり、だめなものはだめ。買収は、会計の時限爆弾です。

単的な感想
「儲かってますか?」
「わからんですなぁ 」
これを判断するのが投資家の仕事ですな。



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