享年の12月ごろ、ある方からメールを頂きました。
その当事、ライブドアのフジテレビ買収に始まった、IT企業と一連のマスコミの報道が過熱したときでした。
ライブドアのフジテレビ買収に感化されたのか、楽天がTBSに対して買収を仕掛け、一層、マスコミの関心を集めていたときです。
そのメールでは、「なぜ、ライブドアのホリエモンがテレビ局を買収しようとしたらおもくそ叩いているのに、楽天が同じような事業提携を提案し出したら、みんなは、そんなに、突っ込まないのですか?」というメールでした。
ん・・・一応、メールに返事を書くわたしは、ヤフーファイナンスでライブドアと楽天を調べたのです。
驚いたのは、いや意外だったのは、ライブドアが黒字で、楽天が赤字であったということです。
おや、ホリエモンさんはなんだかんだ言っているが、経営者としては優れているなぁと思ったものです。
楽天ってネット商店では、大きなシェアを持っているのに赤字なのかぁ。。。とこれまた新鮮な驚きであったのです。
何しろ、オイラの家族や友人では楽天使用者が多かったからです。
近場のスーパーでは買えないような、水や炭酸水(フランスのペリエとか言う奴)、珍しいお菓子、高級ケーキなどを楽天を通じて購入していたのです。
しかし、わたしはライブドアのサービスを使ったことがないし、もちろん家族や友人に聞いても、使ったことがない、ということでした。
実質、わたしとライブドアの接点は一回もなかったのです。
そこで、「何が収益源なのか、わからんけど利益は上げているのだろう」と、上記のことをまとめたものをメールしてくれた方に返信しました。「わからないうちは買わない方がいいですよ」とアドバイスつきで。
もちろん楽天も赤字なのでダメポと。
もちろん、わからないものには投資しない、旨のモットーから株を買うわけがありません。

で、最近の有価証券の偽造問題が沸き起こりました。
意図的なものを感じるくらいの報道です。その事件の本質的な意味や姿すらわからなくなるほどです。
粉飾会計ならどこでもやっているし、規模や額からいえばカネボウのほうが事件の質からいえば大きいでしょう。
ライブドアなんて、たかだか、30億程度の粉飾でしょ、ということです。
究極的にいうと、わたしは財務諸表の偽造なんて見抜けません。
だから、数字よりも自分の鼻から感じたものを数字とすり合わせて考えるようにしています。
ライブドア事件は、この鼻が利いた思いで深い事件です。
ま、マンション耐震偽造問題のスケープゴート、テレビ業界の復讐(テレビに手を出すと本当に痛い目に遭うジンクス)、政界・経済界・マスコミ界の線が一般人でも見えてしまう、軽い事件だと思います。
ま、しっかり自分で納得いく、鼻を利かせた投資をすればいいんですよね。
しかし、鼻が利くといっても調べなくてもいいというわけではありません。
ライブドアの崩壊は、ホリエモンのマスコミ対策を主導していた元電通社員の一派の大量辞職からある程度、何かあるかと把握できました。
われわれの意識は作られます。
意識はスグに変わります。
明日の報道で変化します。
しかし、わたしたちの商品・サービスへの実感は早々変わりません。
それこそ、一番、長期投資に必要なデータだと思うのはわたしだけでしょうか?

うすうす、感じている人もいるかもしれませんが、わたしはこの「ライブドアショック」と「ヒューザー小嶋社長の証人喚問」を同時期に当ててきたのには意図的な作為があると思います。
これは読書の方法のひとつですが、「問題が解決されたときにどうなるか?」という批判的な読書の方法があります。
この観点から「ライブドアショック」と「ヒューザー小嶋社長の証人喚問」のふたつの問題を考えて見ましょう。
株式投資というのは粉飾決算・化かし合いが「厳然と存在している」ゲームですよね。そういうものはみな、知っていてやっているでしょう。
株式投資が人をひきつけるのは、マネーゲームの側面があるからです。
そういうゲームであることを認識してやっているわけです。
粉飾があった、風説を流布した、というのもひとつのゲームの部分だと知ってやるべきゲームが株式投資です。
ハッキリいって、ライブドアショックで損害を受けた投資家に対して、保護する理由はないでしょう。「そういうゲームと知っていてお金を投下したわけです」から。
知らないというのは、参加する資格すらありません。
対して、「ヒューザー小嶋社長の証人喚問」の問題は、質が違うと思います。
偽造の存在をわからないで、知らないで買ったんですよ。
建築確認が下りていたら、普通、信じますわ。
長年の偽装の歴史がある財務諸表絡み・証券市場絡みの問題とはわけが違うでしょ、と。
この耐震偽造の問題は、株式投資のルールを知らないのとは、同列に扱えないと思います。
家を買うには、いちから、建築のことについて勉強して、書類の形式・内容まで確認してチェックして、、、そこまでを強制させる商取引は「取引」なのでしょうか?
問題の重要性は、明らかに耐震偽造の問題にあるといわざるを得ません。
さて、「問題が解決されたときにどうなるか?」の観点から結論を引き出します。
ライブドアで問題になっている、風説・粉飾決算はこれからも起きます。
だいたい、業績が悪くなればします。自然現象です。
対して、耐震偽造の問題は今後、絶対に起きてはならない問題です。
信用という取引の基礎的な部分を崩壊させた看過できない問題だからです。
みんなの生活に直結している問題だと考えます。
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